デジタルマーケティングに取り組むうえで欠かせないツールのひとつに、今注目を集めている「HubSpot(ハブスポット)」があります。
似たような製品も多くある中で、「HubSpotにはどんな特徴があるのか?」「自社にはどれが合っているのか?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、HubSpotの基本情報から主な機能、他ツールとの違い、導入がおすすめな企業のタイプまで、わかりやすく解説していきます!
HubSpotとは
HubSpot(ハブスポット)は、2006年にブライアン・ハリガンとダーメッシュ・シャアによって設立された、インバウンドマーケティングとCRMを統合したソフトウェアプラットフォームです。
広告やテレアポ、ダイレクトメールといった従来のアウトバウンド型マーケティングに代わり、見込み客が自ら情報を探し、企業に興味を持ってアクションを起こす「インバウンド型マーケティング」という新しい考え方を提唱しました。
HubSpotには、ウェブサイトの構築、SEO、ブログ、メール配信、SNS運用、リードナーチャリング、CRM、営業支援などの機能が統合されており、見込み客の獲得から育成、営業、そして顧客との長期的な関係構築まで、マーケティング活動を一気通貫でサポートできるのが特長です。
HubSpotの主な機能
HubSpotには多彩な機能が搭載されていますが、ここでは特に重要な主要機能をいくつかご紹介します。
ウェブサイト構築・管理
HubSpotには独自のCMSが備わっており、ウェブサイトの構築・更新・SEO対策を一元的に行うことができます。テンプレートも豊富に用意されており、プログラミングの知識がなくても、直感的に高品質なサイトを作成可能です。
インバウンドマーケティング
HubSpotの中核をなすのがインバウンドマーケティング機能です。ブログ、SEO、ソーシャルメディア、メールマーケティングなどのツールを活用して、見込み客の集客からリード獲得・育成までを包括的にサポートします。
リードナーチャリング
獲得したリードに対して、メールやオンラインコンテンツ、商品情報などを活用して、効果的にアプローチしていくことができます。リードの行動を分析し、最適なタイミングで販売につなげることが可能です。
CRM
HubSpotにはCRMの機能も備わっています。リードや顧客情報を一元管理し、営業活動をサポートします。営業担当者は見込み客の情報を簡単に確認でき、効率的な営業活動が行えます。
レポーティング
HubSpotのダッシュボードには、マーケティングやセールスの各種KPIが表示されます。データに基づいた意思決定ができるため、活動の改善や最適化につなげられます。
前述でも記載した通り、HubSpotはマーケティングから営業、顧客管理まで、企業の成長を支える統合プラットフォームと言えるでしょう。
HubSpotの特徴
それでは、HubSpotの特徴を3つご紹介します。
①インバウンドマーケティングの先駆者
HubSpotは、インバウンドマーケティングの考え方を取り入れ、企業が顧客に価値を提供し、顧客自らが企業にアプローチするマーケティング手法を推進してきました。このアプローチにより、企業は広告や販促活動だけでなく、顧客との関係構築や信頼構築に重点を置くことが可能となります。
②統合されたマーケティング・営業・CRM機能
HubSpotは、ウェブサイト構築、SEO最適化、ブログ運営、SNSマーケティング、メールマーケティング、リードナーチャリング、CRM、営業支援ツールなど、さまざまな機能を統合したプラットフォームです。これにより、企業はマーケティングから営業、顧客管理までを一元的に管理・運用できます。
③データ分析とレポーティング
HubSpotは豊富なデータ分析機能を備えており、マーケティングや営業の各種KPIをリアルタイムで確認することができます。ダッシュボード上に表示されるデータを元に、施策の改善や最適化を行うことで、成果を最大化することが可能です。
④柔軟なカスタマイズと拡張性
HubSpotは豊富なAPIを提供しており、サードパーティツールとの連携やカスタマイズが容易です。企業のニーズに合わせて機能を拡張したり、既存のシステムと連携させることで、より効果的なマーケティング・営業活動を展開することができます。
⑤サポートと教育リソースが豊富
HubSpotは優れたサポート体制と豊富な教育リソースを提供しています。ユーザーが問題に直面した際に迅速に対応し、正しい使い方やベストプラクティスを学ぶことができるため、効果的にプラットフォームを活用することが可能です。
3. MAツールの比較
HubSpot以外にも、MAツールは存在しますので、何が違うのか、どれが自社に合うのか、お悩みの方もいらっしゃるかと思います。
簡単ではありますが下記の記事で、MAツール(Marketo、HubSpot、Pardot)の比較をしていますので、ご興味お持ちいただけましたらぜひご覧ください!
HubSpotの導入メリット
HubSpotを導入するとどのようなメリットがあるのか、代表的なものを以下にまとめてみました。
1. 効率的なマーケティング活動が実現する
HubSpotの機能を活用することで、煩雑だったマーケティング業務を一元的に管理・自動化できます。ウェブサイト、ブログ、メール、SNSなどのチャネルを統合的に活用できるため、リソースの最適化と効率化が図れます。
2. 顧客体験の最適化を行える
インバウンドマーケティングの考え方に基づき、顧客のニーズに合わせたコンテンツ提供や、きめ細かいフォローアップが可能になります。これにより、潜在顧客の興味関心を引き付け、顧客体験の向上につなげられます。
3. 営業活動を強化できる
CRMとマーケティング機能が連携しているため、営業担当者は見込み客の情報を一元的に把握できます。リードの質と量を高めることで、より効果的な営業活動が行えるようになります。
4. データに基づく意思決定ができる
HubSpotのレポーティング機能により、マーケティングや営業の各種KPIを確認できます。データに基づいて活動の改善や最適化を行うことで、より効果的な施策立案が可能になります。
5. 柔軟なカスタマイズ
HubSpotは豊富な機能を備えつつ、APIを通じてサードパーティツールとの連携も可能です。自社の課題に合わせて、柔軟にカスタマイズできるのが大きな魅力です。
このように、HubSpotを活用することで、マーケティングから営業、顧客管理まで、企業の成長を包括的にサポートできるのが大きな特徴と言えるでしょう。
6. HubSpotの料金プラン
HubSpotには、マーケティング、セールス、カスタマーサービス、CMS、オペレーションの5つの製品群があり、それぞれ無料版と有料版があります。
Marketing Hubインバウンドマーケティングに特化したツール
- 無料版:Eメールマーケティング、フォーム、ランディングページ、ウェブチャット、ブログ、Facebook、Google、LinkedInの広告管理、コンタクト管理、リターゲティング広告、ランディングページのレポートなどが利用可能。
- Starterプラン: 月額2,160円〜
無料ツールの全機能に加え、マーケティングオートメーション、支払い、複数通貨対応、HubSpotロゴ削除、Eメールやチャットでのテクニカルサポート、CTAなどが利用可能。
Service Hub: 顧客管理を効率化するためのツール
- 無料版: 顧客とのコミュニケーションを整理。
- Starterプラン: 月額5,400円から。生産性を向上させ顧客とのコミュニケーションを整理。
CMS Hub: ウェブサイトを構築・管理する拡張性の高いコンテンツ管理システム
- 無料版: 制限付きのランディングページ作成¹。
- Starterプラン: 月額1,800円から。SEO推奨(アドバイス)、ウェブサイトテーマ、適応型テストなどが利用可能。
Operations Hub: データの連携や整理、ビジネスプロセスの自動化など業務全体の効率化を目的としたツール
- 無料版: 既存のデータの双方向の同期
- Starterプラン: 月額1,800円から。カスタムフィールドマッピングやフィルタリングなどの高度な同期処理が利用可能
(具体的な料金やプランの詳細については、HubSpotの公式サイトもご確認いただくことを推奨します・・・!)
7. まとめ
HubSpotの最大の特徴は、インバウンドマーケティングの先駆者であり、ウェブサイト、SEO、ブログ、メール、CRMなどの機能を統合したプラットフォームを提供している点です。
HubSpotの導入により、企業はマーケティングから営業、顧客管理まで、一貫した活動を展開できるようになります。リードの質と量を高め、顧客体験の最適化、データに基づく意思決定など、さまざまなメリットを享受いただけるかと思います。
弊社では、マーケティングツール選定、ツール選定後のデータ整備をご支援しています。
より効果的なマーケティングを実現していただけるよう、事業会社でのマーケティング経験を活かしてご支援させていただきますので、ぜひご相談いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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